2015年8月30日日曜日

夏の想い出 ~国会前と神宮前~


国会前、あんなに人がいるとは思わなかったなあ。正直言って、盛り上がっているのはどうせ俺のtwitterのTL上だけだろうと思っていた。今日は仕事もないし、せめて俺だけは憲法に殉じようかと思ったのだが。まさか早々に国会前の車道を開放せざるを得なくなるとは。

作家の高橋源一郎もtweetしていたが、周辺の地下鉄の駅の回りにも多くの人が押し寄せていた。実は議事堂前の車道にはあれでも余裕があった。誘導をしていたスタッフ(警官ではない)が、議事堂前は人でいっぱいだから、これ以上は先に進めない、と止めていた。なので、議事堂前までは行かず、所々に設置されていたスピーカーでスピーチを聴いていた人もかなりの数だった。でも本当に議事堂前がぎゅうぎゅうになったら怪我人も出ていたと思うので、あれは適切な対応だったのかもしれない。

友人に第2子が生まれた、という知らせを、国会前でメールで受け取った。めでたいことだ。私はこの歳になっても恋人もおらず、残念ながら子孫を残せない可能性が高まってきたが、安倍政権や自民党に批判的な売国奴で非国民の血はむしろ残さない方が良いだろう。ただし、せめて政府とは憲法を守るものである、というmodern nation stateの大前提は、未来に残さねば。日本政府が憲法を守らねばならないのは、それが日本国憲法だからではない。立憲主義は、我々人類が、18世紀の市民革命を通じて確立し、19世紀の明治維新を経て我が国も受容した、人権を守るための叡智なのだ。その前提を放棄してしまうのであれば、それは文字どおり、もはやmodernではない。

国会議事堂前から千代田線に乗り、明治神宮前へ。VACANTというイベントスペースで今週末開催された「写真集飲み会」に参加するためである。お酒を飲みながら、多くの写真集出版社の従業員や写真家とお話しのできるイベントである。
https://www.facebook.com/events/362646513940773/
お酒なども充実している。それにしても、原宿、滅多に来ないのだが、人が多くてビックリ。議事堂前なみだった。



そういやこんな記事を今朝読んだ。
http://www.asahi.com/and_w/fashion/CGfashion120281.html



入口で入場料500円を払ったら、受付の女性にスタンプを押します、と言われ、「え?それはどういうことですか?」と冷徹に言い放ってしまった。スタンプがあると、会場への出入りが自由になるという。あんな言い方をしてすみませんでした。



日本酒「武勇」の蔵元さんが来ているという話だったが、私はもともと人見知りであり、蔵元とお話しができるほど日本酒の知識があるわけではない。しかもメニューに「武勇」の文字が見当たらず、仕方なく「栗駒山」を注文した。後でよく見たら、「武勇」はカップ酒のメニューにあった。

本当はなあ、写真集の1冊や2冊買うつもりだったんですけどね。残念ながら今日競馬でハズれてしまいまして。結局「栗駒山」1杯飲んで退散した。またこういう機会もあるでしょうから、その時には。

原宿ということで、帰りは「じゃんがら」に寄った。「じゃんがら」、初めて入ったのは上京してから2、3年経ってからだ。あの時は旨くて感動したよなあ。これが東京のラーメンの実力なのか!と思ったものだ。



が、あれから15年以上を経て、私はここより旨いラーメン屋というものを山ほど知ってしまっているのだ。

「ぼんしゃん全部入り」を注文したが、このold-fashionedなビジュアルを見るがよい。



昼に食べた「ソラノイロ」とは全く洗練度が違う。



角煮、まるで出涸らし。最初に食べたときはこんな感じじゃなかったと思うんだけどなあ。何よりも許し難いのは麺ね。クソまずい。

とかなんとか言いながら、しっかり替え玉もし、かつスープにご飯まで投入して残らず平らげるという。やはり私の血は後世に残すべきではないな。

唯一救われたのは、たまたま私の隣に座った若くて美しい女性が、ご飯に大量の辛子高菜を乗せて食べていらっしゃったことだ。この国の未来はあるいは自分が思っているほど酷くはないのかもしれない。



僕の「夏の想い出」は以上です。

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