結局、店には予約を入れていた1800ぴったりに着いた。もう少し早く着く予定だったのだが。
店は「一丁」といい、完全予約制。「みたまの湯」と同じく甲府盆地の眺望がウリである。そこまでは事前にリサーチしてあった。アングルが斜めっているのは、店に電源を貸してもらっているためである。せっかくよい席を用意していただいたのに。お盆に開いていてよかったし、一人でも予約できてよかった。
窓の外の景色も、徐々に暮れていく。実はこの3年6か月ほど、私の上司でいらっしゃる方は、甲府盆地に在住である。彼もこのどこかにいるのか、などと何か感慨めいたものを持とうと努めたが、難しかった。
ご主人、私より1つ年下だそうだ。我我の世代は「ロストジェネレーション」と呼ばれることが多いが、そのような押しつけられた呼称を超えて、共感できるものがある。しかも、この店もお父様から引き継いだそうで、ならば私と似たような家庭環境で育ったということだろう。40を目前にした焦燥感も共有していた。
帰りは自動車で甲斐上野駅まで送ってもらった。まさに一期一会。得難い体験だった。
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