昨年父の還暦祝いで訪れて以来、2度目。
信濃川は数日続いた雨でご覧のありさま。
この頃には雨は上がっており、きれいな虹が架かっていた。この写真を撮っている間、斜面になっている細い道の上に自動車が停まっていて、ヘンなところに駐車しているなあ、と気になっていたのだが、おじさんが乗っていた。私が車道で写真を撮り終えるのを待ってくれていたようだ。すみませんでした。
津南というのは、鈴木牧之『北越雪譜』に出てくる秘境・秋山郷をかかえる町である。人口は1万人ほど。当然ながら自然の豊かなところだ。昨年訪れた際の写真を何枚か載せておこう。
湧水・竜ヶ窪。
蛇淵の滝。
中津川渓谷。
まさに大地の藝術ではないか。
そして、ついに来ました「松海寿司」。高校の後輩がやっている。昨年も来る機会があったのだが、仕事の関係で来られなかった。
お造り。すばらしい。
もずく。これも十分すぎるほど美味しかったが、春にはさらにおいしい村上産のもずくが食べられるという。
2杯目は「牧之」。1年寝かせたもので、独特の粘りけがあり、これはクセになりそうだ。このあともう1杯いただいたけど、情けないことに名前を失念してしまった。上越の酒だったはずだが。フルーティーな味わい。3杯とも申し分なかった。
料理もどれもたいへん美味しい。否、「たいへん美味しい」の一言でまとめてしまうのは著しく不適切だ。表現力不足で申し訳ない。みなさんもぜひ一度足を運んでいただきたい。
イカの塩辛。僕はイカの塩辛には実はけっこううるさいのだけど、この店が出すものが悪いもののはずがない。実際、非常に満足のいく味だった。
最後ににぎり。
甘エビ。しっぽが取ってある。当然だけど、こちらの方が食べやすい。
今回料理を作ってくれた桑原亮くん同様、僕も実は料理屋の子として生まれた。で、子どもの頃の共通体験がこのエビの皮剥きだ。僕は家を継ぐ気が端からなくて、現在は妹の夫、つまりは義弟が後継者になっている。亮くんも最初はその気はなかったそうだが、大学時代に家業を継ぐ決意をしたとか。その他、飲食業の家に生まれた者の体験諸々を話したが、楽しかった。
今回もまたすばらしい旅であった。
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